2日目:モーニングコール: 6:00
朝食 : 6:30 出発 : 7:30
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ホテル
我々が宿泊したホテルは、新世紀日航飯店で、北京動物園の近くだった。36階建で、22階の部屋だった。NHKのBSが受信できるのがうれしいではないか。
昨日は、水際のチェックに合い、寝たのは2時頃だった。でも、しっかり朝飯も済ませて、7時30分には出発して、頤和園に向かった。 (写真:新世紀日航飯店) |
22階の部屋から窓越しに撮る | ホテルのロビー |
頤和園(いわえん)
頤和園は、万寿山とその南に広がる昆明湖の総称。面積は約290万㎡で、昆明湖の面積が4分の3を占めている。北京最大の皇家園林(皇帝とその一族の庭園)であり、1998年にユネスコの世界遺産に登録された。
1750年に清の乾隆帝が、母親の長寿を祝って造営した庭園が前身で、初めは清漪園といった。1860年に英仏連合軍の破壊によって廃墟と化した。1888年に西太后が再建し、頤和園と名付けた。
巨大な頤和園は、宮殿区、湖岸区、万寿山区、後山・後湖区、昆明湖区の5つのエリアに区分されているが、時間の関係で宮殿区と湖岸区だけを観光した。
宮殿区
参観者の入り口となっている東宮門を入ると、仁寿殿、徳和殿などの建築が並ぶ。これらは政務と住居のエリアである。 皇帝たちは紫禁城を長期間離れて頤和園に滞在したため、ここで政務を執り、外交使節などと接見することもよくあった。 また、頤和園の「主」といえる西太后は観劇を好んだため、大規模な舞台も造られた。
東宮門
頤和園の正門。中央の門は皇帝や皇后の専用の「御路」で、その両側の門は王族や大臣などが通った。宦官や兵士たちは、さらに脇の通用門を通って中に入った。 (写真:東宮門) |
仁寿殿
皇帝が政務を執る建物。西太后と光緒帝がここで外国公使などを接見した。
仁寿門 | 仁寿殿 |
書体の異なる226個の「寿」の字
殿内の後壁にたてられている屏風には、書体の異なる226個の「寿」字が表わされている。
仁寿殿の入り口 | 仁寿殿の内部 |
麒麟銅像
建物の前庭には、龍や鳳凰など瑞獣の銅像が並んでおり、なかでも、頭が龍、胴体が蛇、角は鹿、蹄は牛という姿をした麒麟の銅像が素晴らしい。(写真:麒麟銅像) |
昆明湖の畔で水習字を楽しむ | 仏香閣をバックに! |
楽寿堂
西太后が起居した所。中央が居屋で、 桃の形をした大きな香炉が四隅に安置されている。 |
湖岸区
昆明湖の北岸一帯は湖岸区と呼ばれるエリア。中国庭園は、回廊を歩きながら庭を鑑賞するという特徴があるが、頤和園の長廊ほどの規模はほかにはない。 梁の部分に描かれた数多い絵画は、同じものはないらしい。
長廊
昆明湖の北岸に沿って建てられている回廊で、長さ728m、柱間は273間ある。
長廊を歩く | 梁の絵画の説明を聞く |
梁の絵画を鑑賞する |
十七孔橋
頤和園のみならず中国庭園における橋で最大なもの。南湖島(龍王廟)と東岸の廓如亭を結ぶ、長さ150m の石橋。幅8m。橋の下にアーチが17 あることからその名がある。 (写真:長廊から望む十七孔橋) |
庭を歩く | 八角形の亭をバックに! |
万寿山区
頤和園の中心となるエリア。万寿山は乾隆帝の命によって、昆明湖を浚渫した土砂で築いた人造の山という伝承があるが、実際は自然の山で、元代は甕山(かめやま)と呼ばれていた。今回、ここは観光していない。
仏香閣
頤和園のシンボルといえる建築。八角3層で、高さ約36.5m。万寿山の中腹に築かれた高さ20m の基壇の上にそびえる姿は壮観である。
昆明湖東岸からの望む仏香閣 | 長廊から望む仏香閣 |
鳥の巣と水立方
次は、明の十三陵を観光するが、途中、宝石店に寄ってショッピングと車窓から、鳥の巣と水立方を眺める。水立方の詳しくは、こちらをご覧ください。
宝石の店「明翠」の前で! | 店の前に道路を跨いでそびえる建物 |
龍の形をしたホテル | 鳥の巣(国家スタジアム) |
水立方と鳥の巣 | 水立方(国家水泳センター) |
明の十三陵
北京中心部から北西に約50km、昌平区の天寿山南麓にある明代皇帝の陵墓群。
明の十三陵の名前は、明朝16皇帝のうち、13人の皇帝の陵墓があることから名付けられている。1409年(明の永楽7年)の着工より1644年の明朝滅亡まで、その造営期間は延べ200年あまりにわたり、広さ陵区(陵墓エリア)だけでも40kmに及ぶ。2003年に世界文化遺産に登録されている。
現在、観光客に公開されているのは陵路(参道)である神路と、長陵、定陵、昭陵の3
陵墓。今回は、定陵のみを観光した。
大紅門
陵区の正門で、大宮門とも呼ばれる。3つ門の中央は、皇帝しか通行を許されなかった。かつては40kmにわたる堀が門の 左右に延び、数千人の衛兵とともに全陵区を守っていたという。これより先は馬を下りて祖先への敬意を表したとされる。(写真:大紅門) |
定陵
明の第14代神宗万暦帝(1563~1620年/在位1572~1620年)と二人の皇后(孝端皇后と孝靖皇后)の合葬墓。起工は、1584年(明の万暦12年)とされている。地上建築は戦火などで失われ、主殿(禝恩殿)も現在は礎石を残すのみ。 明桜は、石造りということもあってか火災にも耐え、見晴らしのよさから訪れる人も多い。 (写真:定陵の明桜を見上げる) |
地下宮殿
宝城の地下にある深さ27m、建築面積1195㎡の石造りの墓室で、前殿、中殿、后殿、左配殿、右配殿の5殿からなる。なかでも棺の納められいた后殿は最大規模で、アーチ型の天井までの高さは約9.5m、広さ約9m×30m。当時の建築技術の粋を集めた造りは堅牢で、発掘開始から地下宮殿の扉を開けるまでに1年4カ月もの時間を要したといわれる。
万暦帝は、陶磁器の名品「万暦赤絵」に名を残し、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、李氏朝鮮に援軍を送ったことで知られる。
后殿の大きさに吃驚! | 后殿の棺床 |
万暦帝玉座 | 地下宮殿平面図 |
ひとつの扉の重さ4トン? | 両開き扉の錠 |
地下造りの説明を聞く | 地下宮殿から出て明桜に向かう |
明桜の中の碑の前で! |
万里の長城(八達嶺)に向かう
万里の長城に行く途中で、昼食の広東料理を賞味した。
万里の長城は、北京北部を東から西へ、龍がはうごとく横たわる。全長約6000km。総延長距離は、5万kmを超える。宇宙飛行士は、地球を眺めて随一見えるのは、「万里の長城」だそうだ。
春秋戦国時代に築かれた異民族や隣国の襲来を防ぐ土壌を、中国統一を果たした奏の始皇帝(前259~前210年)がつなぎ合わせ、北側の国境地帯を守ったのが歴史の始まりといわれる。
現存する長城は、主に明朝が造営したもの。4世紀にわたる北方民族王朝の勢力拡大を経て南方から興った明は、建国後も彼らの脅威と常に向き合わざるを得ず、長城を今見られるような堅固なものに修復したのだった。世界遺産に登録されてから、すでに20年も経っている。
八達嶺長城
北京郊外の長城のなかでも、観光地として整備の進んでいるのが八達嶺。ロープウェイヤ、ジェットコースターのような乗り物もあるが、我々は、その乗り物を使わず、八達嶺長城の入り口にある駐車場まで、マイクロバスで行った。何やら、ガイドの孔歐亞さんが交渉したようだ。大型バスは、ここまで通してもらえなかも。その場合は、ロープウェイを利用するのではないか。と一人で憶測した。
八達嶺長城の全長は、約3700km。入り口を入るとルートはふたつに分かれ、北側の山沿いに緩やかに延びるルート(通称「女坂」)なら、多くの人が折り返す4つ目の城楼まで、往復して40分。南側の山沿いに傾斜のきつい階段の続くルート(通称「男坂」)なら、最高点の城楼まで往復約1時間半は確保はかかる。通路は、軍馬が数頭並んで走れるように設計されているとはいえ、なかなかの険しさである。
なお、八達嶺の標高は最高地点で1015m もあり、風も強いため、夕方や寒い時期には、市内より冷え込みが激しいので注意したい。
我々は、天候に恵まれた。雨なし、風なし、5月というのに、暑いぐらいだった。また観光客が少なかった。コースは当然、女坂を選んだ。その様子をご覧ください。
我々が休憩したところ | 入り口に向かう |
入り口 | 左が男坂へ、右が女坂へ |
男坂を望む | 女坂を望む、中央の城楼まで行く |
城楼をバックに! | 登り始める |
目的の城楼からさらに先を望む | 左下にロープウェイの乗り場が見える |
大蛇のように続いている | 下りは急です。手すりに使って! |
結構長い距離を歩いたものだ | 下の広場からも一度、女坂の城楼を見る |
茶芸館にて中国茶道の実演とショッピング
八達嶺長城の観光が終わり、北京市内に戻り、次は、春来茶藝館で、中国茶道の実演を見る。その後、茶を買った。
春来茶藝館の入り口 | 中国茶道の実演を見る |
夕食は、四川料理を賞味する
夕食は、三里屯に位置する外資系デパート太平洋百貨のなかにあるレストランで、四川料理を賞味した。このデパートは日本の生鮮食品などを多くあつめたスパーもあり、現地で生活する日本人にも人気が高い。 (写真:太平洋百貨、夕食をしたところ) |
中国雑技鑑賞
夕食後、オプショナルツアー中国雑技を鑑賞した。3歳頃から教育を受けてプロ(皆、十代では?)になる彼らの演技に、 見とれるばかりであった。20歳になると卒業するらしい。
天地劇場
中国雑技団による現代的な演技が見られる劇場。子供や若手でバランスよく構成される。年間80カ所以上の公演を行う国家雑技団。実力は一見の価値あり。 (写真:天地劇場) |
フィナーレ |
ホテルに着いたのは、21時05分頃か? 明日も早い。シャワーを浴びてはやく寝よう。
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このページは、下記の資料を参考にして作った。
「地球の歩き方 北京 天津」 発行所 株式会社ダイヤモンド・ビッグ社